ドラゴンフルーツの基礎知識
ドラゴンフルーツはとにかく見た目の派手さが特徴です。南国の果物ですが果皮が竜のウロコのように見えるので「ドラゴンフルーツ」とも呼ばれていますが、本来は「ピタヤ」という名称です。ただし、現在では「ドラゴンフルーツ」の方が印象的なので、この名前が一むしろ般的になっているのです。
ピタヤ(ドラゴンフルーツ)は、熱帯地域に生息するサボテン類の果実で、正確にはサボテン科ヒモサボテン属のサンカクサボテンの果実のことです。特にドラゴンフルーツと呼ばれるのはウロコ状の果皮をしたものです。
原産地は中央アメリカ、南アメリカ北部とされており、あまり正確な歴史はわかりませんが、13世紀以降のアステカ王国(メキシコ高原)時代には少なくとも既に普通に食べられていたようです。
果実の大きさはアボカド程度で、形も似ていますが、表面にはサボテン科の果実特有の突起物があり、それは葉のような緑色です。
果皮自体は鮮やかな赤色で光沢があるのが代表的で、他に黄色のものもあります。中の果肉は白色、または赤色のゼリー状で、果汁が豊富です。一面には胡麻粒のような黒い種子がたくさんあります。
食べる時にはこの種子を取り除かずに果肉といっしょに食べるので、果肉を食べたると、シャリシャリ、サクサクとした食感があり、キウイフルーツと同じような感じです。
味自体はさっぱりとしたほのかな甘さで酸味はほとんど感じません。つまり、外観と味はかなりイメージにギャップがあるということになります。